Orionアプリの代わり:キャプチャーボードなしでiPadをSteam Deckの画面に(2026年)
Orionは、キャプチャーボードを使ってiPadをHDMIモニターにするアプリです。そのためSteam Deckで使うには、まずキャプチャーボード、ハブ、HDMIケーブルを買いそろえる必要があります。そうした手間のいらないOrionアプリの代わりを探している方のために、この記事では2つを比較し、Orionに何も映らないときの対処法と、USB‑Cケーブル1本でiPadをSteam Deckの画面にする方法を紹介します。
| 方法 | 追加の機器 | Steam DeckとiPadの間 | 費用 |
|---|---|---|---|
| TypeScreen | なし | USB‑Cケーブル1本 | 無料 |
| Orionとキャプチャーボード | キャプチャーボード、ハブまたはドック、HDMIケーブル | ハブ → HDMIケーブル → キャプチャーボード → USB‑Cケーブル | アプリは無料(Proは9.99ドル)、部品代が約50〜240ドル |
価格は、2026年10月時点の米国のストアでの価格です。
Orionのしくみ
LuxのHDMI Monitor – Orionは、iPadでUSBキャプチャーボードの映像を表示するUVC対応アプリです。iPadOS 17以降、USB‑C端子のiPadは外部のUVCデバイスを使えるようになり、HDMIキャプチャーボードもその1つです。iPadOSにとって、キャプチャーボードはカメラです。アプリは無料で、Orion Proは米国のApp Storeで9.99ドルの買い切りです。Proでは、CRTエフェクトやAIアップスケーリングなどのオプションが追加されます。
Steam Deckの場合は、Steam Deck → HDMI付きのUSB‑Cハブまたはドック → HDMIケーブル → キャプチャーボード → iPadの順につなぎます。すべてつないだらOrionを開き、iPadに求められたらカメラへのアクセスを許可します。
デメリット:
- 買いそろえて持ち歩く部品が4つあり、ハブがSteam Deckの唯一のUSB‑Cポートをふさぎます。
- USB‑C端子とiPadOS 17以降を備えたiPadが必要です。
- App Storeのレビューには、キャプチャーボードによっては遅延がある、音が出ない、モノラルになるといった声があります。
OrionやキャプチャーボードがiPadで映らないときの確認ポイント
- 本物のキャプチャーボードを使う:Luxによると、映像出力付きのUSB‑CハブやUSB‑C - HDMI変換アダプタでは、映像をキャプチャーできません。OrionにはHDMIキャプチャーボードが必要です。
- USB‑C端子とiPadOS 17が必要:Lightning端子のiPadでは、キャプチャーボードを使えません。
- HDMI側を確認する:Steam Deckがハブやドックに映像を出力している必要があります。ハブのHDMIをテレビにつないでも映らないなら、Orionでも映りません。SteamOSのアップデートや、Steam Deckの「ディスプレイ」の設定にある「外部ディスプレイセーフモード」で直ることがあります。ほかの確認ポイントは「Steam Deckをモニターに接続する方法」にあります。
- 品質のよいHDMIケーブルを使う:LuxはハイスピードHDMIケーブルを推奨しています。
- 画面いっぱいに表示されない:キャプチャーボードは16:9の映像を送りますが、iPadの画面は4:3に近い比率です。バージョン1.1以降のOrionなら、調整ボタンをタップしてからフィルボタンをタップすると、全画面で表示できます。そのぶん、横長の映像の左右が切れます。
代わりの方法:TypeScreen
TypeScreenなら、キャプチャーボードはまったく必要ありません。Steam DeckなどのSteamOS搭載の携帯型ゲーミングPCがゲームの映像をハードウェアで圧縮し、iPadの充電に使うのと同じUSB‑CケーブルでiPadに送ります。iPadのアプリが、それを全画面で表示します。
Orionより手軽な代わりになる理由:
- キャプチャーボードもハブもHDMIも不要:USB‑Cケーブル1本だけです。
- 買い足すものがない:アプリは無料で、ケーブルは手持ちのもので足ります。
- プレイ中のWi‑Fiは不要:映像はケーブルで届きます。
- iPadに合わせて最適化:携帯型ゲーミングPCがiPadの画面を認識して、映像のサイズとフレームレートを選びます。ピンチすれば、画面いっぱいに表示できます。
設定方法:iPadにTypeScreenをインストールし(無料、まもなくApp Storeで配信予定)、iPadのアプリからSteam Deckに一度だけインストールします。あとはケーブルをつないで「信頼」をタップします。すべての手順はインストールガイドに、映像がケーブルで届くしくみは「Steam Deckの画面をiPadに出力する方法」にまとめています。
どちらを選ぶか
- Steam DeckなどのSteamOS搭載の携帯型ゲーミングPCで遊ぶ:TypeScreen。ケーブル1本で、追加の機器はいりません。
- キャプチャーボードをすでに持っていて、ほかのゲーム機でも遊ぶ:そのキャプチャーボードでOrionを使うか、Genki StudioやElgato Captureなどのほかの表示用アプリを使います。
iPadをSteam Deckの画面にするすべての方法は、「iPadをSteam Deckのモニターにする4つの方法」にまとめています。
よくある質問
キャプチャーボードなしでiPadをモニターにできますか?
Steam DeckなどのSteamOS搭載の携帯型ゲーミングPCなら、できます。TypeScreenを使えば、USB‑Cケーブルでつなぐだけです。iPadにはHDMI入力がないので、ほかのHDMI機器では、キャプチャーボードとOrionのようなアプリが必要です。
Orionは無料ですか?
アプリは無料です。Orion Proは買い切りのアプリ内課金です(2026年10月時点の米国のApp Storeで9.99ドル)。キャプチャーボード、ハブ、ケーブルは別に費用がかかります。
Steam DeckをつなぐとOrionの画面が真っ暗になるのはなぜですか?
まず、本物のキャプチャーボードを使っているか、Steam Deckがハブに映像を出力しているかを確認してください(上の確認ポイントをご覧ください)。TypeScreenを使えば、こうした機器の接続自体が不要になります。